靴下の色

昨日は、写真家のかなもとさんに、早稲田で僕を撮影して頂き、食事をして別れた。

それから1人で夜の新宿を歩いていた。

だけど、一日中レンズを意識していたせいか、前から歩いてくる女性が、みんな自分を見つめているような気がした

こんなにモテる感じを受けることは、そうそうない。調子に乗って、女性を見つめ返した瞬間だった。

足に何かがひっかかった。バランス崩れた。靴が脱げた(が、そのときは気が付かなかった)。そして、次の一歩で足の小指を何かにぶつけたような気がした。駐輪用の鉄のレールだった。

僕は、スローモーションのように流れたこの一瞬のできごとの間に、転ばなかった自分は、オリンピックに行ける気がした。一方の女性は目をそらして、そそくさと歩いていった。僕は、靴を履き直し、新宿の電気量販店めぐりを続けた。

何かがおかしいと気がついたのは、30分後、駅へと続く地下道にいたときだった。痛みが増してきたので、靴を脱いだら、白い靴下がレッドソックスになっていた。

やがて、地下道の白い床を秋らしい紅色に染めながら、座り込んでいる男になった。

親切な女性が「肩を貸しましょうか?」と声を掛けてくださったが、僕は丁重にお断りし、ケンケンして、京王電鉄の駅室に行き、応急手当をしてもらった。

夜が明けて、整形外科で診断してもらったところ、足の小指と薬指の間が断裂していた。小指の骨にもヒビが入っていた。人生で初めて体を縫った。全治一ヶ月。

。。。

心配かけた皆さん、本日、ミーティングや会合をキャンセルしてしまった皆さんには、本当に申し訳なく思います。

明日、一緒に踊ろうと言っていた大学生の皆さん、
僕は、片足ステップのフォーチュンクッキーでお願いします!