世界一成功しているビジネスモデル: “ケイレツ”
Posted 11月 8th, 2009 by TomTom です。写真は青山学院大学です。
世界一成功しているビジネスモデル、それは、世界一有名な投資会社クライナーパーキンス(Kleiner Perkins Caufield & Byers)が採用した日本企業の事業群のモデル、”Keiretsu” (=系列)というお話。
青山学院大学にて、インフォテリア社長の平野さんの公開授業がありまして、ゲスト講師のNTVP の村口さんのお話を拝聴する中で、触れられていました。
僕は以前、シリコンバレーにいたときに、「シリコンバレー株式会社」という造語を造りました。シリコンバレーは、オープンだけど、その手法は、日本の大企業(とか政府のやり方)にそっくりだと感じたためです。その言葉をよく説明できるのが、このクライナーパーキンスが採用している「Keirestu」という Company Structure でした。彼らは、これを彼らの brainchild (構想、発明)として、オフィスの入り口にカタカナや漢字でも表記してきたそうです。
なぜ、ビジネスモデルが貧弱だった当時の Netscape が上場できたか?なぜ、大きな赤字だった YouTube が巨額の金額で買収されたか?
僕は、その答えは、日本のメディアで多く語られている「世界中のユーザを集められた。」「技術がすごかった。」「オープンな市場で勝ち抜けた。」「英語でサービスを行ったから。」などとは、実は異なると感じていました。僕は、”シリコンバレー株式会社が、「系列取引」の業態をとっているから” だと確信を持ちました。
村口さんによると、以前、インテルが倒産しかかったときに、その原因が日本の半導体メーカーの成功だったそうです。GMを倒産に追いやったトヨタの場合も同じだそうです。そこで、Starnford 大学をはじめ、多くの米国の大学やビジネススクールでは、当時世界一となった日本企業をケーススタディとして、徹底的に調べあげたそうです。そして、彼らが導きだした成功の方程式は、「系列」という言葉だそうです。そして、系列には、3つの意味があるとのこと。(人的系列、資本的系列、取引的系列)
中国では、今、まさに系列の体裁を持った企業の拡大が盛んで、日本は逆に「オープン化」を進める一方でなぜか「系列」という大切な事業モデルを捨てているケースが多く、投資家から見ると、中国企業の方が面白いそうです。(クライナーパーキンスにも中国オフィスがあり。。。)
日本企業が「系列化」を捨てないで「オープン化」できるモデルを採用するか、それを超えるモデルを造るかしないと、ますます競争が不利になるだろうとは感じています。
素晴らしいお話をいただいた村口さん、そして御機会を頂いた平野さんに、改めて感謝申し上げます。


