シリコンバレーの株式会社的側面

最近、一番良く考えることはシリコンバレーの株式会社的な経済システム。つまり、投資会社群と事業プレーヤー群で構成された大きな事業体を指しています。Bay Area に住んで、強く思うことは、投資会社が事業の主体であり、いわゆる事業会社は、大企業でいうところの1部署のように機能していること。

例えば、大手検索の G 社と動画共有の Y 社は、同じ投資会社の資本が入っている。Y が利益を出しているかどうかに関わらず、G+Y の収益が圧倒的に儲かっている点と、G, Y各々が、他よりもユーザベースを獲得している点が担保されれば、この投資会社は全体として、安全に「他の投資会社」よりも優位に立ちます。

この事業会社G、Yに対して、ユーザベースで優位に立ち、かつ、総合的に、この投資会社よりも、収益面で優位に立てるように運ぶ可能性がない限り、これらシリコンバレー株式会社と市場で競うことは、非常に難しい。

一方で、日本株式会社(日本政府を事業主体とみなす考え方)は、事業会社G, Y などに対抗するベンチャー企業を支援していますが、日本株式会社そのものが、シリコンバレー株式会社の同じくらいの投資・回収モデルを持たない限り、G, Y に対抗することを奨励するのは、無茶です。もしくは、投資会社が育つ仕組みを作ることも重要ですが、これは時間がかかる話です。

先日、経済産業省の人が「ITへの投資に対して、東海岸の投資会社は、組織が3層構造。西海岸は5層構造」という話をされていました。この階層構造において、1層目は通常の営業。2層目は、現在の市場を正しく掌握している人。3層目は1年先、4層目は3年先、5層目は5年先の世界の動向を正しく掌握できる人だそうです。

この階層構造の差異から、東海岸の投資会社は、西海岸の投資会社に対抗できないと判断し、IT投資ではなく、バイオ投資に会社を切り替えていったとのこと。

日本の投資会社では、この階層構造がほとんどなく、1層での戦いになっているそうです。よって、我々は同じ戦い方をしても、勝算は高くなく、違う戦い方、あるいは戦わないで勝つ方法を考えるべきだと感じています。

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