人類にとって価値あるものに変えること

人類にとって、価値が高くないとされてきたものを「資源」に変えていくことは大事だ。

100年前の世界では、それほどは役立たなかった青カビから、その後、ペニシリンが発見され、人類は、初めてインフルエンザやペストなどの「感染症」に対抗する手段を得た。人類は青カビを、無数の命を救える「資源」に変えた。

20 年前の世界では、置いておくとコストでしかなかった「検索システム」も、その後、Google は見事な発想の転換で、それをウェブページに設置しておくだけで、多くの人が収益を得られる「資源」に変えた。

僕らも事業を通して、人類の資源に変わるものを探している。例えば「悔しさ」もその候補の1つだと考えている。

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なぜ、自分は、やる気が出ないんだろう?

なぜ、自分は、認めてもらえないんだろう?

なぜ、自分の病気は治らないんだろう?

なぜ、「パソコンのメール設定が分からないから家に来て」って言うから設定して、そのまま帰ったら、半年後に「あのとき、私の心をさらって欲しかった」と言われるんだろう?

なぜ、「エクセルの使い方が分からないから家に来て」って言うから、行って使い方を伝えて、心をさらおうとしたら突き飛ばされて、数日後から連絡がつかなくなるんだろう?

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「悔しい」という気持ちは、人を成長させる。そんな力の塊だ。

今朝、前を歩く会社員の男女が、手をつないで出社している姿を見ながら、僕は、悔しさが人類の資源に変わる、大きな可能性を感じた。