一品の完璧さ

“肉が好きでない人でも食べたいと思えるものを出したいと思ってます”

そうおっしゃる、市ヶ谷の名店「なかはら」さんの肉の切り方と焼き方を、じっと観察していると自分自身の仕事や生き様にも通じる様々なことを学べる。

目の前で、見事に切られていく肉を見ながら、「これから、その美味しそうな部位を頂ける!」と期待していると、それらはすべて使われず、残った小さい方の部分が、美しい形に整形され、最後に皿の上に出される。

その瞬間、一流とは、余計なものを何一つ含めない姿勢なのだと気がつく。

まるで、寿司カウンターにいるかのような感覚。

僕は、ナタリー・ポートマンのハーバード大学卒業スピーチ(Commencement Speech 2015) を思い出す。

彼女は、東京の寿司屋を例にしながら、

“It’s not about quantity. It’s about taking pleasure in the perfection and beauty of the particular.”

“量ではなく、特別な一品の完璧さや美しさを楽しむことの大切さ”

と伝えている。(以前紹介した動画 9:57あたりから)

https://www.youtube.com/watch?v=jDaZu_KEMCY

僕も、自分の仕事でも、一品いっぴん、丁寧に仕上げ、最高のものを届けられるようにしたいと思う。

そして、ナタリーの言葉を、胸に刻んで決して忘れない。

“Pleasure in the Perfection And beauty of the Particular.”

長いので、PPAP と覚えよう。

。。。

なかはらさん、いつも最高の時間を、ありがとうございます!